告知されていない方の質問にも向き合う

時々 前医で十分な告知をされないまま

訪問診療に紹介となる方がいらっしゃいます。

「胃癌であることは本人にも伝えていますが

ご家族の意向で 終末期であることは伝えていません」

のような状態です。

 

高齢のご本人も 薄々感づいてはいるけれど

わざわざ厳しい現実を突きつけないでほしい と

ご家族と前医の間で合意されているようなら

私もそれを尊重します。

 

ただご本人より病状に関して質問があった場合は

言葉を選びながら 逃げずに向き合います。

「水を飲むと 吐いてしまうのは なぜですか?」

「胃袋の出口が狭くなっていて 少し通りが悪いようです。

一度に飲むと吐いてしまうので 少しずつ飲んでくださいね。」

 

ご本人に告知していない部分があると

どうしても 質問に対して及び腰になったり

安易に「大丈夫」と逃げたくなったりするものですが

それではご本人との信頼関係を築けません。

 

「終末期であることを告知しない」

という ご家族の意向を汲みながらも

ご本人の質問には 正面から向き合う。

疑問が解決して ご本人に笑顔が戻り

ご家族の笑顔も確認できると ほっとします。(院長 神部)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新記事をお届けします