老いの苦しみを傾聴する

「四苦」とは「生・老・病・死」を指し

「八苦」の一つは「愛するものと別れる苦しみ」だそうです。

日常診療の中で 時に「老いの苦しみ」に出会うことがあります。

早く逝きたい

90代後半のご長寿さん。

「目は見えなくなって 耳も聞こえなくなって

体のあちこちは痛くなるし。

前はよく電話したり お茶飲みをしたりしていた

○さんも△さんも亡くなってしまって。

私より5つも若かったのに」

「家にいると ほっとするけど

ヘルパーさんが帰ってから もう10何時間も誰ともしゃべってない。

夜も眠れなくて。私も早く逝きたい」

一人娘が先に逝ってしまった

「(闘病中の)自分が死ぬのはしょうがないと思うし

いろいろ準備もしていたけれど。

娘が突然逝ってしまった。

私のことでも無理をさせたかなと思う」

苦しみの深さを想像しながら

ひたすら聴くことしかできないけれど

話すことで少しでも気持ちが軽くなってくれたらいいな。

(院長 神部)

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