柏木哲夫先生は 緩和ケアの場におけるユーモアの重要性を
説いていらっしゃいます。
ユーモアには
楽しい雰囲気を作り出して 緊張や苦痛を緩和し
患者さん・家族・医療者との距離を縮め
相互に癒やしや和みをもたらす効果があるようです。
かつて とっておきの笑顔が生まれた会話集を提示しました。
また最近では こんなやり取りがありました。
マスクの効能
高度のうつ状態で4年以上外出していない女性宅で。
ようやく笑顔が増え 明るい服も着るようになり
さて そろそろ外出もしたくなってくるかしら?と問いかけると
「あー、でも何か恥ずかしいわ」
大丈夫です。マスクで顔半分隠れますから。
「それもそうね」と大笑いしてくれました。
シビアな病状の方々も少なくないけれど
コミュニケーションを楽しみながら
ユーモアのある訪問診療を目指します。
またユーモアには医療者自身にも多大な効果があり
お看取り等で心理的負担が重なる中でも
燃え尽き予防につながると考えます(院長 神部)。