往診先のお宅で咲いているお花を初めて撮らせてもらったのは、2016年5月7日。
Mさん宅でいつものように診療を終えて
往診車に乗ろうとした時、お庭で咲いている
牡丹の花が目に留まりました。
「素敵ですね。見事ですね」と写真を撮らせてもらい、
2週間後の診療の際に、室内のMさんに見ていただきました。
彼女はとびっきりの笑顔で、いろいろお花の話をしてくれました。
今でこそ足腰が弱くなり庭の手入れもできなくなったけれど、
この花は数十年前に、○○からもらってきたもので…云々。
にこやかに楽しそうに話すMさんのご様子を、
ご家族も温かな笑顔で見守っていたのが印象的でした。
何の気なしに撮影したお花の写真が意外に喜ばれたので、以後はあちこちのお宅で撮らせてもらっています。
往診車を下りて、玄関ピンポンの前に、まずお庭のお花撮影。
「今日の作品です」と撮りたての写真を見ていただくと、
「これがうちの花? 実物よりとっても綺麗!」
と大喜びされることも。素材は現地調達ですけどね。
quality of life(QOL) の訳にはいろいろありますが、私は「いのちの輝き」が好きです。
限りある生命だからこそ、その美しさが際立つのかもしれません。
輝くいのちの美しさは、私たちにとっても
大きな癒やしになっています。(院長 神部)
♪生きている不思議 死んでいく不思議
花も風も街も みんなおなじ♪
~「いつも何度でも」より