初対面で患者さん・ご家族と信頼関係を築く方法
地域医療研修で当院に来ていた研修医に こう指導しました。 信頼関係は時間をかけて築く場合もあるけれど 初対面でガッチリ築く方法もあります。 待ったなしの病状の場合は 初診でシビアな説明が必要となる場面もあり ボタンの掛け …
医療者の燃え尽き症候群を予防するために
かつて腫瘍内科で研修していた際 私は指導医に質問しました。 「こんなにいい人が 何でこんな若さで亡くならないといけないんだろうって 切なくなることはありませんか?」 G先生は穏やかに答えてくれました。 「末期癌なので 誰 …
認知症高齢者の人権と財産を守るために
認知症高齢者の人権と財産を守るために 何ができるか? 何をなすべきか? 多職種で検討しながらも 非常に悩ましい場面があります。 医療も介護も拒否する意思 歩行が困難になって ほとんど飲食もしなくなり オムツ交換も拒否して …
生け花の流儀を意識し チューリップを愛でる
往診先のお宅で出会った花々を撮り続けて8年。 時々テーマを決めて特集したくなります。 かつては 花々を隙間なく どれだけ多く詰め込むか? を意識していましたが 最近は生け花の流儀を意識して特集するようになりました。 チュ …
当院で地域医療研修をした研修医の感想
当院では2021年より「地域医療」研修の協力医療機関として 2年目の研修医を受け入れています。 2週間の研修を終えた彼らが残した感想から一部を抜粋します。 地域に根ざした医療(S先生) 以前からも「地域に根ざした医療」と …
がん性疼痛と医療用麻薬
がんの病状進行により痛みが増強しつつも 鎮痛薬の使用に消極的な方々がいらっしゃいます。 「我慢できないほどではないんです」という方には 我慢しても何も良いことはありません と伝えます。 痛みのために睡眠不足 …
終末期のママと 小学生のお子さんの支援を考える
当院ではこれまでに 40歳前後の女性5人の在宅緩和ケアに携わりました。 うち3人には 小学生のお子さんがいらっしゃいました。 ママが ご自身の病状(残された命の時間が短いこと)を お子さんにしっかり伝えていた方もいました …
終末期の排泄ケア(2):体力を温存して楽しいことに使う発想を
神経難病でも 癌の終末期でも 病状の進行に伴い 体力や筋力が低下すると やがてトイレまで行って排泄することも容易でなくなり 途中で転倒して骨折してしまうこともあります。 そうなると「もどかしい」「情けない」 …
予後予測には 病状悪化の加速度を加味する。
残された命の時間を予測する際 直近1~3ヶ月の病状悪化の加速度が 今後1~3ヶ月後の病状悪化を予測するのに有用です。 適切な予後予測により ご本人ご家族の心の準備を促すだけでなく 介護休暇等を含めた介護環境を構築し 「こ …