がん性疼痛と医療用麻薬
がんの病状進行により痛みが増強しつつも 鎮痛薬の使用に消極的な方々がいらっしゃいます。 「我慢できないほどではないんです」という方には 我慢しても何も良いことはありません と伝えます。 痛みのために睡眠不足 …
3.11から12年。花が咲くことを願って
今年も3.11が近づいてきました。 そして今も世界各地では 戦争や震災により 多くの人々の生命や安全が脅かされています。 冷たい地面から 力強く芽を出し 花を咲かせた 福寿草とクリスマスローズ。 ♪花は咲く という復興支 …
終末期のママと 小学生のお子さんの支援を考える
当院ではこれまでに 40歳前後の女性5人の在宅緩和ケアに携わりました。 うち3人には 小学生のお子さんがいらっしゃいました。 ママが ご自身の病状(残された命の時間が短いこと)を お子さんにしっかり伝えていた方もいました …
終末期の排泄ケア(2):体力を温存して楽しいことに使う発想を
神経難病でも 癌の終末期でも 病状の進行に伴い 体力や筋力が低下すると やがてトイレまで行って排泄することも容易でなくなり 途中で転倒して骨折してしまうこともあります。 そうなると「もどかしい」「情けない」 …
予後予測には 病状悪化の加速度を加味する。
残された命の時間を予測する際 直近1~3ヶ月の病状悪化の加速度が 今後1~3ヶ月後の病状悪化を予測するのに有用です。 適切な予後予測により ご本人ご家族の心の準備を促すだけでなく 介護休暇等を含めた介護環境を構築し 「こ …
亡くなる際に 心臓から止まる場合・呼吸から止まる場合
亡くなる際に 心臓が先に止まって 直ちに呼吸も止まる場合もあれば 呼吸が先に止まって まもなく心臓も止まる場合もあります。 どちらが先に止まるかは 命のともしびが小さくなりゆく過程で 血圧低下が現れるか 無呼吸が現れるか …
日常的にお看取りをしている私の 霊感体験3つ
毎年40人前後を在宅でお看取りしている私は 霊感は強くないものの これまでに3回 体感したことがあります。 「千の風になって」の楽譜が落ちた 数年前 自宅でピアノを弾いていたとき 椅子の上に水平に置いていた「千の風になっ …
在宅医療・訪問診療に関して よくある誤解と Q&A
在宅医療・訪問診療に関して よくある誤解とご質問につき まとめて解説します。 対象は お看取り間近の人だけ?! そんなことはありません。 訪問診療の対象は 「自力での通院が困難な人」です。 当院では お看取りを前提として …
終末期の点滴や経管栄養は お体が処理できる量にとどめる
様々なご病状で 命のともしびが小さくなると 自然に飲食量も減少します。 ご自身で十分な栄養や水分を摂取できなくなったとき 多くは点滴を希望されますが 内臓の働きが全体的に低下する終末期では 1日500mlの水分でさえ 相 …