老いの苦しみにどう向き合うか
「何のために生きているか分からない(100歳)」 「何も希望がないのが嫌。やることがない(95歳)」 超高齢者のこういった嘆きは 心に刺さります。 年齢を重ねて 日常生活の多くの場面で介助が必要になっても 自身の存在意義 …
日々の診療を通して 次世代を育成する
昨年度より 研修医の受け入れと 当院の看護研究の指導が本格化しました。 日々の診療を通して 若い医師や看護師を育成する仕事に 新たなやりがいを感じています。 研修医の地域医療研修 昨年度は 1人1週間の研修を 2人受け入 …
予後予測には 病状悪化の加速度を加味する。
残された命の時間を予測する際 直近1~3ヶ月の病状悪化の加速度が 今後1~3ヶ月後の病状悪化を予測するのに有用です。 適切な予後予測により ご本人ご家族の心の準備を促すだけでなく 介護休暇等を含めた介護環境を構築し 「こ …
訪問診療とユーモア~相互が笑顔になれるひとときを目指す
柏木哲夫先生は 緩和ケアの場におけるユーモアの重要性を 説いていらっしゃいます。 ユーモアには 楽しい雰囲気を作り出して 緊張や苦痛を緩和し 患者さん・家族・医療者との距離を縮め 相互に癒やしや和みをもたらす効果があるよ …
亡くなる際に 心臓から止まる場合・呼吸から止まる場合
亡くなる際に 心臓が先に止まって 直ちに呼吸も止まる場合もあれば 呼吸が先に止まって まもなく心臓も止まる場合もあります。 どちらが先に止まるかは 命のともしびが小さくなりゆく過程で 血圧低下が現れるか 無呼吸が現れるか …
日常的にお看取りをしている私の 霊感体験3つ
毎年40人前後を在宅でお看取りしている私は 霊感は強くないものの これまでに3回 体感したことがあります。 「千の風になって」の楽譜が落ちた 数年前 自宅でピアノを弾いていたとき 椅子の上に水平に置いていた「千の風になっ …
在宅医療・訪問診療に関して よくある誤解と Q&A
在宅医療・訪問診療に関して よくある誤解とご質問につき まとめて解説します。 対象は お看取り間近の人だけ?! そんなことはありません。 訪問診療の対象は 「自力での通院が困難な人」です。 当院では お看取りを前提として …
終末期の点滴や経管栄養は お体が処理できる量にとどめる
様々なご病状で 命のともしびが小さくなると 自然に飲食量も減少します。 ご自身で十分な栄養や水分を摂取できなくなったとき 多くは点滴を希望されますが 内臓の働きが全体的に低下する終末期では 1日500mlの水分でさえ 相 …
研修医の地域医療研修を受入れ開始します
ご縁をいただき 当院は今年度より 地域医療研修の協力医療機関に認定されました。 明日より5日間 一人目の研修医先生をお迎えします。 医師臨床研修指導ガイドラインでポイントを確認しつつ 5日間で何をどう学び感 …
素敵なご夫妻の介護風景
当院では開業後の5年間で 300人を超える居宅の方々の診療を開始し その数だけご家族との出会いもいただきました。 気管カニューレのバンドを手作りした Iさん 気管切開後 気管カニューレの管を固定するのに 多くの方々は 専 …