毎日往診先で、たくさんの会話が生まれます。
シビアな病状の方々も少なくないけれど、
とっておきの会話のやりとりをご紹介しますね。
目次
薬か毒か!?
もともと病院嫌いだったNさん。
強い倦怠感を緩和させる薬の提案をしたところ
「薬は毒だから飲みたくない」
あー、そうですか… まあ、毒も使いようですけど。
「あはは。先生が来てくれるのが、一番の薬だ」
きゃー、嬉しい。劇薬注意だったりして。
「あっはっは」
癌の末期だった彼は、まもなく旅立たれました。
彼の豪快な笑い声が、今でも思い出されます。
懐
痛むところはございませんか? と問いかけたら、
「ないね。痛いのは懐だけ」と、にやり答えたSさん。
なるほど~。んでは、金のなる木を育てましょうか。
あいにく処方はできませんが。
恋の病
調子はいかがですか? の問いに
「どこも悪くないよ。恋の病だけ」と朗らかに答えたのは
90歳の女性Yさん。
きゃー、素敵。ちゃんとカルテに書いておきますからね。
恋の病。(院長 神部)