高度で専門的な治療を行う「病院」と
在宅生活を24時間体制で支える「診療所」が連携し
それぞれ役割分担しながら治療と緩和ケアを行うことを
「病診連携」といいます。
当院ではこれまでに
乳癌(2人)、肺癌(2人)、膵癌の方々で
癌治療期の病診連携を行い
現在お2人が継続中です。
病診連携は 病院主治医の先生より
在宅管理のご依頼をいただいて始まります。
在宅医は 食欲不振時の点滴や
急な発熱等への対応、鎮痛薬の調整等により
ご本人の体調を維持しながら 癌治療を継続できるよう支援します。
入院治療が必要な病状を併発したら タイミングを逃さずに
病院主治医の先生にご連絡するのも重要な役割です。
病状が進行して癌治療の効果が限定的となると
癌治療も病院への定期通院も終了となり
緩和ケアがメインとなる時期が来ます。
現状では 緩和ケア期になって初めて
在宅医に紹介される方がほとんどですが
癌治療期においても 病診連携で
在宅医が暮らしと治療をお支えできる場面は
もっとありそうです。(院長 神部)