①酸素吸入と人工呼吸器の違い
②鼻マスク式人工呼吸器(NPPV)と
気管切開下の人工呼吸器(TPPV)の違いにつき
ざっくり解説します。
目次
酸素吸入と人工呼吸器の違い
呼吸とは 吸い込んだ空気中より
肺で体内に酸素を取り込んで
二酸化炭素を吐き出す働きを指します。
様々な理由で十分な酸素を取り込めない場合
酸素吸入が有用です。
酸素吸入で体内の酸素濃度を上げることはできても
自力で二酸化炭素を十分に吐き出せない時
人工呼吸器が必要となります。
鼻マスク式人工呼吸器(NPPV)とは
顔に密着する鼻マスクを装着するだけで
体に穴を開けずに利用できる人工呼吸器です。
規則正しく空気がビュッ ビュッ と肺に送り込まれ
酸素と二酸化炭素の交換を補助してくれます。
着脱が容易で 会話や食事の際に外すこともできますし
軽度の呼吸不全の場合は 夜間だけ装着する使用方法もあります。
気管切開下の人工呼吸器(TPPV)とは
NPPVを利用しても 呼吸が十分でない場合
気管内に管を通して確実に空気を送り込む方法がTPPVです。
TPPVの詳細については、次回に。
なお現在当院の訪問診療では
NPPV利用者が4人、TPPV利用者が3人いらっしゃいます。
(院長 神部)
(7月13日追記)補足記事、作成しました!
酸素吸入・人工呼吸器と気管切開の補足