予後予測には 病状悪化の加速度を加味する。
残された命の時間を予測する際 直近1~3ヶ月の病状悪化の加速度が 今後1~3ヶ月後の病状悪化を予測するのに有用です。 適切な予後予測により ご本人ご家族の心の準備を促すだけでなく 介護休暇等を含めた介護環境を構築し 「こ …
残された命の時間を予測する際 直近1~3ヶ月の病状悪化の加速度が 今後1~3ヶ月後の病状悪化を予測するのに有用です。 適切な予後予測により ご本人ご家族の心の準備を促すだけでなく 介護休暇等を含めた介護環境を構築し 「こ …
亡くなる際に 心臓が先に止まって 直ちに呼吸も止まる場合もあれば 呼吸が先に止まって まもなく心臓も止まる場合もあります。 どちらが先に止まるかは 命のともしびが小さくなりゆく過程で 血圧低下が現れるか 無呼吸が現れるか …
在宅医療・訪問診療に関して よくある誤解とご質問につき まとめて解説します。 対象は お看取り間近の人だけ?! そんなことはありません。 訪問診療の対象は 「自力での通院が困難な人」です。 当院では お看取りを前提として …
様々なご病状で 命のともしびが小さくなると 自然に飲食量も減少します。 ご自身で十分な栄養や水分を摂取できなくなったとき 多くは点滴を希望されますが 内臓の働きが全体的に低下する終末期では 1日500mlの水分でさえ 相 …
酸素吸入と人工呼吸器に関する過去の記事で 説明が不十分であった箇所を補足します。 酸素吸入(鼻カニューラ、酸素マスク) 空気中の酸素は 約21%です。 鼻カニューラや酸素マスクを通して 1分間に1~5Lの流量で酸素を流す …
終活シリーズ最終回は 訪問看護と 制度(医療保険・介護保険)の概要につきご説明します。 様々な医療的ケアを受けながら 在宅で生活するには 訪問看護師さんが不可欠です。 訪問看護(以下、訪看)には 制度上の分類で以下の2種 …
終活シリーズ4回目では 栄養摂取の方法と生活場所につき解説します。 様々な病状で 生命維持に必要な水分と栄養を 口から摂取できなくなる状態が生じます。 ◆他の内臓に問題がない場合は 適切な栄養管理をすれば10年以上にわた …
人工呼吸器(TPPV)は 様々な理由により 自力で十分に呼吸ができない時に 気管内に管を通して 空気を確実に肺に送り込み 体内に酸素を取り込んで 二酸化炭素を排出させるための装置です。 酸素吸入と鼻マスク式 …
①酸素吸入と人工呼吸器の違い ②鼻マスク式人工呼吸器(NPPV)と 気管切開下の人工呼吸器(TPPV)の違いにつき ざっくり解説します。 酸素吸入と人工呼吸器の違い 呼吸とは 吸い込んだ空気中より 肺で体内 …
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は 全身の筋力が低下し 自力での呼吸も困難になる難病です。 現在当院では7人のALSの方々を診療中で (うち3人が人工呼吸器を装着して生活中) これまでに8人のALSの方々をお看取りしました。 …