当院では2021年より「地域医療」研修の協力医療機関として
2年目の研修医を受け入れています。
2週間の研修を終えた彼らが残した感想から一部を抜粋します。
目次
温かな空間(M先生)
今回の研修をするまでは訪問診療に対して
お看取りを待つ人々という悲壮感があるイメージを持っていたのだが
お看取りの方だけが診療の対象ではないことを学んだ。
先生がそれぞれの家庭の暮らしに溶け込み
交流を深めながら温かくご利用者の診察をしていたのが印象的だった。
地域に根ざした医療(S先生)
以前からも「地域に根ざした医療」というフレーズは聞いてきましたが
この2週間でそれがどのようなものかを
実体験として理解することができました。
特に印象的だったのが、利用者さんやそのご家族への説明が極めて丁寧で
どれくらい理解をしているか探りながら行うところです。
暮らしをみる(Y先生)
1年間病院で研修医として働いて、診察・処置・ご説明のような流れに何の疑問も抱かず
むしろそれがメインの業務だと思いながら働いていました。
ですがこちらで2週間、神部先生と共に働いてみて
病院で「患者さん」として診ている人にも「暮らし」があることに気付かされました。
当たり前のことなのですが、病気を中心に診てその治療のことばかり考えていると
いつの間にか見えなくなっていました。
当院での地域医療研修を通して
それぞれ在宅の視点や様々な気付きが得られたようで嬉しく思います(院長 神部)。