酒と煙草と在宅緩和ケア

酒と煙草の問題を抱えている 2人の高齢男性がいらっしゃいます。

認知症と酒

ご夫妻で認知症のAさん。

日常生活の全般に 周囲のサポートが必要になってきました。

頼みのご親族より「酒はやめられないんですか?」

ご本人「楽しみがなくなる」

ノンアルコールで代用できる日もできたようですが

逆に日本酒を飲む日は量が増えてしまったとか。

周囲の環境調整をしつつ

ご本人の楽しみを どのように尊重できるかが課題です。

末期癌と煙草

末期癌で退院したばかりのTさんは

もともとヘビースモーカーだったようです。

ご病状から 肺炎併発の危険も大きいのですが

ご本人「ついイライラして吸いたくなる」

ご家族「1日4本までと約束しているが

常に見ていないと それを超えて吸ってしまう」

 

「常に見ていないといけないなんて

ご本人もご家族も 体に悪そうですよね(笑)。

幸い今のところ 呼吸は安定しています。

私は煙草を制限や禁止はしません。

残された命の時間を

心身穏やかに過ごしていただくために

どこで折り合いをつけられるか

一緒に考えていきましょう。」(院長 神部)

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