親を看取る心の準備

「頭では分かってます

いつか死別の時が来ますよね

不老不死の薬がないことも分かってます

でも気持ちとしては また復活してくれるんじゃないかと」

ご家族の率直な気持ちですよね。

 

末期癌にしても 老衰等にしても

入院中の主治医から「余命が限定的」と説明を受け

「限定的で1~2年くらい」と希望的解釈をしている方もいます。

「いえ、早ければ2~3ヶ月以内に旅立ってしまいそうです」

当院の初診で ご家族の認識と現状とのギャップを埋めるための

説明が必要となることもあります。

 

旅立ちが近いことをご納得いただくために

腫瘍マーカーや体重等の変化を数値で示すこともあります。

「2ヶ月前までは保てていた数値が 急激に悪化しています。

さらに体力が低下すると 血圧や呼吸の変化も想定され

今後の変化に注意してみていきましょう」

ご家族の希望を受け止めつつも

現状をご理解・ご納得のうえ 心の準備をしていただくことは

グリーフケアのためにも極めて重要です(院長 神部)。

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