がん性疼痛と医療用麻薬

がんの病状進行により痛みが増強しつつも

鎮痛薬の使用に消極的な方々がいらっしゃいます。

 

「我慢できないほどではないんです」という方には

我慢しても何も良いことはありません と伝えます。

痛みのために睡眠不足になれば

日中の活動性も意欲も低下します。

痛みによる慢性的なストレスにより気分も落ち込み

食欲が低下すると 体力も低下してしまいます。

 

一般的な鎮痛薬で効果不十分であれば 医療用麻薬を使用します。

「麻薬はいよいよ最期に使うものではないの?」という誤解 には

昔はそういう時代もありましたが

今では積極的に使用して

日常生活に支障がないよう痛みを緩和します と説明します。

ようやく医療用麻薬の使用を受け入れていただき

「やっと安眠できました」と笑顔でご報告をいただくと

よかったー と心底ほっとします。(院長 神部)

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