予防的グリーフケア(死別前の実践)

一般的にグリーフケアとは 死別後に家族(遺族)が抱くグリーフ(悲しみ)を対象にしています。 当院では診療中(つまり死別前)に 死別のショックを緩和し その後の後悔を軽減させるため 予防的なグリーフケアを実践してきました。 …

続きを読む

体力が低下する中で 必要な薬を見極めて笑顔を守る

90歳を過ぎて 歩行も通院も困難になり 訪問診療にご紹介をいただいた方の中には それまでの処方薬を減量・中止することで 食欲が回復して笑顔が戻ることもあります。 降圧薬(血圧を下げる薬) Sさん(93歳)は前医から降圧薬 …

続きを読む

医療者の燃え尽き症候群を予防するために

かつて腫瘍内科で研修していた際 私は指導医に質問しました。 「こんなにいい人が 何でこんな若さで亡くならないといけないんだろうって 切なくなることはありませんか?」 G先生は穏やかに答えてくれました。 「末期癌なので 誰 …

続きを読む

当院で地域医療研修をした研修医の感想

当院では2021年より「地域医療」研修の協力医療機関として 2年目の研修医を受け入れています。 2週間の研修を終えた彼らが残した感想から一部を抜粋します。 地域に根ざした医療(S先生) 以前からも「地域に根ざした医療」と …

続きを読む

終末期のママと 小学生のお子さんの支援を考える

当院ではこれまでに 40歳前後の女性5人の在宅緩和ケアに携わりました。 うち3人には 小学生のお子さんがいらっしゃいました。 ママが ご自身の病状(残された命の時間が短いこと)を お子さんにしっかり伝えていた方もいました …

続きを読む

終末期の排泄ケア(2):体力を温存して楽しいことに使う発想を

神経難病でも 癌の終末期でも 病状の進行に伴い 体力や筋力が低下すると やがてトイレまで行って排泄することも容易でなくなり 途中で転倒して骨折してしまうこともあります。   そうなると「もどかしい」「情けない」 …

続きを読む

予後予測には 病状悪化の加速度を加味する。

残された命の時間を予測する際 直近1~3ヶ月の病状悪化の加速度が 今後1~3ヶ月後の病状悪化を予測するのに有用です。 適切な予後予測により ご本人ご家族の心の準備を促すだけでなく 介護休暇等を含めた介護環境を構築し 「こ …

続きを読む

在宅医療・訪問診療に関して よくある誤解と Q&A

在宅医療・訪問診療に関して よくある誤解とご質問につき まとめて解説します。 対象は お看取り間近の人だけ?! そんなことはありません。 訪問診療の対象は 「自力での通院が困難な人」です。 当院では お看取りを前提として …

続きを読む